メール

info@sakura-marina.com

営業時間

月〜金: 10 AM - 7 PM

私の趣味の関係で、数年前にあるプロの方のワークショップに参加したことがあります。このプロの方はメディアでも見かけるKさんと言います。たまたま知り合った方がこのKさんの弟子であったことから、この機会を頂きました。

かなり多くの方がワークショップに参加されていてKさんの人気の高さを知りました。私はその時の私と言えばその世界に足の親指を突っ込んだ程度の素人です。
無知とは怖いものなどないわけで、私はほぼプロの方たち皆さんもさぞ迷惑だったことでしょう。

会場に到着したときは席が一番前しか空いていないという悲劇にも見舞われます。逃げ出さなかったことが不思議です。ワークはなんとか無事に終わり、参加者の方たちと談笑されている姿を見つけました。Kさんのお立場や地位からすれば不思議なぐらい気さくで、腰が低く、柔らかい雰囲気がとても素敵でした。
その時「明日のイベントには参加する?」と声をかけてくださいました。この翌日にイベントが開催されることになっていたのです。参加者を募っているという商業的な言動と思っても不思議ではないのですが、私が一人参加しなくとも、参加したい人たちであふれているのです。

「一番前で頑張っていたね」というような事もおっしゃったのですが、ワークの最中に気づいた事は、参加者全員のお一人お一人を見ているという事でした。視線を向けてもらえるだけで嬉しくなるものです。

今は、幾つかのワークショップなどではオンラインになり、視線がどこに向けられているかを確認することが難しいのは残念です。

こういう時に限って、その時間帯がヒマなんです(笑) そこで少しだけ顔を出すことにしました。

 

参加したイベントで休憩時間になったとき、不意にKさんが私の元へ近づき「君、次に参加してね」と言います。このイベントは参加する人はすでに決まっていましたし、私は見学のみで参加の予定はありませんでした。「無理です。昨日見てお分かりだと思います」とお断りすると「問題ないよ。じゃ、やってね」と言い残し去っていくではないですか。知り合いが参加していたので、この事を伝え、断るにはどうしたらよいか、と相談しました。「Kさんができるといったなら出来るよ。やって」と返ってきます。いや、そうじゃない・・・・なのに、イベントに参加することになってしまいました。

イベントが終わり、Kさんは私に声をかけてくださいました。「君、〇〇が良かったよ。」もちろんお世辞、単に人気狙い、うまいこと言ってる、と、思われても不思議ではありません。所が、続けてどこが良かったかも詳細にコメントしてくださるのです。これには驚きました。私は基本的にほめられて伸びるタイプです(笑) ポジティブな一言がどれほど人を励ますか、は私自身が一番分っています。

ただ、問題はそこではなく、一人一人の良いところを見つけ出し、プロとしての目線でアドバイスをされている所にこの方のすごさを感じました。

更に、会場ではワークショップと同じく全員に視線を配り全ての方が楽しめるように細かく配慮されているお姿がありました。

もう一度お会いしたいという願いは叶わず、お亡くなりになったのを知ったのは昨年です。SNSで追悼のコメントは絶えることなく、その中にはKさんのお人柄を伺わせるものが多く見られました。それらはどれも納得できるもばかりで、これほど多くの方に愛されていたのだと改めて知りました。

 

先日ある記事を見つけました。Kさんが神社に祀られているというのです。驚いても不思議ではありません。
それより、Kさんが霊界から皆さんにアドバイスを届けている姿と祀られたお姿が重なり、喜ばしく思ったのは私だけではないはずです。

Kさんのご冥福をあらためてお祈りいたします。

おすすめ記事